シルバー産業新聞 4月10日

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シルバー産業新聞 2002年4月10日

村田裕之
 
シニアマーケットはハードよりソフト
 
サービスにはお金がかかる。
公のサービスはこれまで「ただ」だった。
「ただ」なら、使い勝手が悪かったり、
欲しいものがなくても仕方がない。
サービスの質をうるさく言う人も少ない。

しかし「ただ」は錯覚で、社会サービスは
回り回った税の形だ。
サービスには対価が支払われている。
有料サービスであれば、
双方に緊張関係が生まれる。
緊張関係がサービスを向上させる。

日本では、ソフトサービスはお金にならないと言われてきた。
果たしてそうだろうか。

日本メンタルケア協会で、精神対話士を養成している。
認定者が増えている。
シニアに限らないが、日々の生活に不安を抱く人が多い。
話を聞いて欲しい人が増加しているのだ。
特にシニアは話し相手を欲している。
決して安くない有料サービスだが、
精神対話士という資格や権威が、安心感を与える。

しゃべれば、溜まっているものを吐き出せる。
有償ではないが、傾聴ボランティアも増えてきた。
だまって聞くことが心理学の基本である。

これは「聞き届けサービス」と言ってもよいかも知れない。

(本文より抜粋)

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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