2007年1・2月号 GRAN
「55歳以上の男性の姿が多く見受けられましたね。団塊世代とそれに続く50代の方々の高等教育、また学び直しヘの関心の高さを感じました」 そう語るのは、社会開発研究センター理事長で、多くのシニアビジネスの事業を手掛ける村田裕之さん。このプロジェクトのプロデューサー的役割を果たしている人物である。日本初となるこの企画に関西大学文学部が参加することになったのも、カレッジリンク型シニア住宅の国内での必要性を訴える村田さんの意見に強く賛同したことがきっかけという。
(中略)
「教授から生徒へ、という講義型の教育ではなく、ディスカッション形式を多く取り入れ、社会での実践を積んできた年配層の方からも多くを学べる双方向の環境作りを目指しています。そのような意味でも、若い学生にとって、通常の講義以上に有意義なものになると確信しています」と村田さん。
(中略)
そして何よりも、大学で学ぶ醍醐味のひとつとして、若い学生に交じってキャンパス生活を送る楽しさを味わってほしいと村田さんは話す。 「クラスはもちろんのことですが、学生で賑わう学食をはじめ、キャンパスでしか味わうことのできない雰囲気を実感してほしい。そして、大学という学び舎を、後半生を有意義に過ごす場にしていただきたいですね」