カレッジリンク 人生最後の家を探す

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2008年3月30日 第3号 日経ヴェリタス

神戸市の阪急御影駅から車で5分。海抜160㍍の丘の上に、関西大学と提携してこの夏オープンする日本初の「カレッジリンク型シニア住宅」、クラブ・アンクラージュ御影がほぼ完成した姿を見せる。7万坪の敷地に計約280室の住居棟と介護棟が建つ。港を一望する露天風呂やプール、バーなどの豪華設備もさることながら、ここの最大の特徴は関西大学との連携だ。

車で30分ほどの関西大学のキャンパスとシャトルバスで結び、入居者が“通学”。キャンパスで若い学生と交ざって授業を受けたりサークル活動を楽しめる仕組みだ。講師がシニア住宅側にやって来る出張授業も予定している。

なぜ大学なのか?プロジェクトを企画した社会開発研究センターの村田裕之理事長によると「学び、という最も知的な楽しみは介護予防に役立つ」。実際にカレッジリンク型発祥の地で約20カ所が既に稼動している米国では「開所5年後の要介護率が3%程度と一般のシニア住宅に比べてかなり低いというデータもある」(村田理事長)。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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