サンケイビジネスアイ3月5日号 2006年3月5日

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2006年3月3日 フジサンケイ・ビジネスアイ 3月5日号 特集 団塊が考える これから
 
二〇〇七年を境に団塊世代が定年退職を迎える「二〇〇七年問題」に関心が集まっている。

しかし、著者は、再雇用制度の利用者が多いことや早期退職者もいるなどの理由から、「六十歳で一斉退職」という考えそのものに大きな誤解があるという点を前提に本論に入っていく。

著者は、団塊市場は「均質のマス・マーケット」と捉えるべきではなく、細かなニーズがある「多様なミクロ市場の集合体」ととらえる必要があるとの持論を展開する。

この市場動向に気づかずに、単に「シニア向け」という大枠だけでビジネス展開すると大きな壁にぶつかるということを、七つのテーマに分けて具体例とともに紹介し、解決策を提案していく。

終章においては、今後、国内でも、賢く、知的で格好よく老後を生きる「スマートシニア」層への企業の対応のあり方も指摘している。

団塊、シニア向け事業に行き詰まり感のある企業の担当者にとって、必見の書といえそうだ。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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