『シルバー産業新聞』
      半歩先の団塊シニアビジネス

 
長寿の国・沖縄に学ぶ超高齢社会の処方箋
 
 

2009年1月10日号 第23回

村田裕之
 

以前、琉球大学長寿科学研究プロジェクトの代表を務める平良一彦教授から興味深い報告を伺った。その内容は、世界一の長寿村とされる沖縄・大宜味村と秋田の村との環境因子比較調査や100歳以上生きる人の大規模な疫学調査など興味深いものだった。

報告によれば、健康状態を示す医学的な指標であるアルブミン値(血清タンパクの一種で栄養状態の指標)、ヘモグロビン値(酸素を運ぶ血色素)、血清総コレステロールは、一般に高齢になるに伴い急減するが、大宜味村のお年寄りの数値は急減することなく、安定しているという。

また、元気度の指標である日常生活動作能力においても、大宜味村のお年寄りは一般より高く、高齢になってもきびきびとした動作ができているという。こうした優れた能力の理由として、平良教授は食生活と就労スタイルに特徴があることを指摘している。

(中略)

沖縄に長寿者が多いことは国際的に知られているが、その理由を、フィールド調査をもとに具体的に学術的に説明したものは、一部の学者を除いてほとんど知られていないといってよい。平良教授の報告は、ますます進展する超高齢社会における処方箋づくりに多大な示唆を与えるものである。

 

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