『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ
             

 

ナノコーポを選択したことでやりたいことができる幸せを得る

 
 

2009年3月1日号 先見経済

第27回 〈ナノコーポ〉を選択したそれぞれの理由
 

社内調整の業務ばかりの会社に飽き飽きしたジョーンズはABCを退職。マーケティング専門会社の立ち上げを決意した。

ナノコーポを選択した人は、多かれ少なかれジョーンズのように大企業の歯車の一つとして上司に振り回される仕事に嫌気がさして、独立するパターンが多い。

言い換えると、大企業でのやるせない勤務経験を十分に踏まえたうえで、自分がやりたいことを仕事にして自分らしく働くスタイルを求めて、ナノコーポになるのである。

(中略)

一方、それまで勤めていた企業の居心地が特に悪いわけではなく、今後のリストラ候補にリストアップされていたわけでもないのに、さらなるステップアップを望むために、ナノコーポを立ち上げる人もいる。

ジャン・ジャクリーン(57)は、4年前にコロラド州コロラドスプリングスを拠点にして「ジェシカ」という名のアパレル会社を立ち上げた。

ジェシカの主要ターゲットは年配女性。彼女たちのため、容易な着脱と年寄り臭くないおしゃれを両立させた洋服を開発、製造販売している。

(中略)

こうしてジャクリーンは54歳のときに自分が本当にやりたいことを実現するためにナノコーポを立ち上げた。

拙著『リタイア・モラトリアム すぐに退職しない団塊世代は何を変えるか』で述べているように、ジャクリーンと同じような年齢のころには、多くの人が「解放段階」に突入する。



 

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