『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ
             

 

「単独孤立型」ではなく「連結連鎖型」 一つの消費行動を喚起する

 
 

2007年3月1日号 先見経済

第3回 「連結連鎖型」の新陳代謝型ビジネス
 

前号では団塊世代狙いの雑誌・サイトが陥りやすい落とし穴とコンテンツ面での差別化方策について述べた。一方、ビジネスモデル面での差別化方策として、従来の「広告収入モデル」と異なる「混合型モデル」がある。このモデルは、雑誌からの収入だけに頼らず、雑誌のコンテンツから派生した通販、旅行、金融などからも収入が得られるモデルである。

その代表は、ユーリーグ鰍ェ発行する『いきいき』だ。

(中略)

『いきいき』やアマゾンのモデルは、筆者が「連結連鎖型」と呼んでいるものである。これは、例えば、雑誌という単一の商品が売れるかどうかだけで勝負する「単独孤立型」と対極のものだ。「連結連鎖型」の特徴は、一つの消費行動が次の消費行動の意欲を喚起するような商品・サービスの体系になっていることである。

(中略)

一方、以前、本紙で取り上げたアメリカの「マザー・カフェ・プラス」も「連結連鎖型」のビジネスだ。

(中略)

これは、知的な活動が〈気持ちの新陳代謝〉を促して、次の消費活動を促すことから「知的新陳代謝型モデル」ともいえる。

(中略)

以上のように、ビジネスモデルが「単独孤立型」ではなく「連結連鎖型」だと、そこに集まった顧客の1回あたりの滞留時間が長くなり、かつ客単価が高くなる。収益向上の壁に直面したときには、本稿で述べた視点でビジネスモデルを点検してみるとよい。



 

お問い合わせはこちら

 
 
 
Copyright© Hiroyuki Murata  All Rights Reserved