村田裕之関連  
書評:親が70歳を過ぎたら読む本
   - 相続・認知症・老人ホーム・・・について知っておきたいこと -
 
  先見経済 2011年4月1日号 トップリーダーの本棚 経営者が「今」読みたい本
 
 
 

老親と自分の将来に備える

昨年1日号の連載「スマート・エイジング・カンパニーの挑戦」に引き続き、現在は15日号の「親と自分の老い支度」でおなじみの村田裕之氏。長年中高年向けの事業開発の仕事に携わり、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センターの特任教授などを務める。

その著者が、老親を持つ現役ビジネスパーソンやその家族に起こり得る諸問題を未然に防ぐため、あるいは問題が起きてもダメージを最小限に食い止めるための対処法をまとめたのがこの本だ。  

例えば、老人ホームの選び方。「うちの親はまだ元気だから大丈夫」と考えて、親が倒れて生活が急変してから準備に取りかかっても間に合わない。現実的には、自宅での介護、親族の家での介護、有料老人ホームヘの入居という選択肢を迫られることになる。

仮に老人ホームを選ぶ場合、基準とすべきは何か。「『高価なホーム=いいホーム』とは言い切れない」と著者は言う。ここで事前に確認しておくべきチェックポイント、老人ホーム特有の償却の仕組み、トラブルになりやすい事例について、〈すぐに使える〉情報を分かりやすく解説してくれる。他にも遺言書、認知症など、老齢の親と暮らしていれば、近い将来必ず訪れる問題と対処法が並ぶ。  

本書が他の専門書と異なるのは、あくまでも現役ビジネスパーソンを対象に書かれていること。問題が起こる前に「新しい生活常識」を持つことで、自分の生き方、将来を考えるきっかけを与えてくれるニュータイプの実用書だ。

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