『月刊ビジネスデータ』
        村田裕之の団塊マーケットレビュー


 

リタイア・モラトリアム

リタイア・モラトリアムとは何か
 
  2007年11月号 第13回
村田裕之

いま、60歳でいったん定年退職したあとも、再雇用されて働きつづける人が増えている。だが、こうした人たちの多くは給料が半減し、役職も外され、年下の上司や同僚との心理的葛藤を抱えながら、年金の満額支給開始など経済的に支障のない時期まで職場で過ごそうとしている。私は、このような状態で本当の離職(リタイア)まで過ごす期間を「リタイア・モラトリアム」と呼んでいる。

(中略)

一方、意外なことにリタイア・モラトリアム期にはメリットも多い。なかでもパートタイム勤務を選択すると、可処分所得水準がそれほど変わらないにもかかわらず平日の自由時間が飛躍的に多くなり、かつ会社の看板・信用・ネットワークを活用して働きつづけられる。

(中略)

リタイア・モラトリアムは、年金満額受給までのつらく屈辱的な「忍耐の期間」では決してない。むしろ、「会社中心生活」から「個人中心生活」に心身ともに切り替えるための「有用な準備期間」として活用できる。

(本文より抜粋)

 

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