歓迎シニア世代 少子高齢化時代の大学像

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2007年6月18日号 日本経済新聞 夕悠関西

「本気で学ぶ人を受け入れたい。世代を超えて交流し、長年培った知識や経験を伝えてほしい」。関西大学の芝井敬司副学長が5月末、大阪市内のホテルに集まった約140人の50代以上のシニア層に呼び掛けた。関西大が住宅メーカーなどと進めるプロジェクト「カレッジリンク型シニア住宅」の説明会だ。70代や80代の参加者も少なくない。

カレッジリンク型シニア住宅とは、大学などが高齢者向けの住宅を準備し、入居者は若い学生と一緒に大学の講義を受講。サークル活動にも参加する。計画を立案した社会開発研究センター(東京)の村田裕之理事長によると、米国では20校近い大学のキャンパス内にシニア向け住宅があり、入居者の要介護率が低下する効果も報告されているという。

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