2007年7月7日号 日本経済新聞 生活コミュニティ
大学と高齢者向け住宅メーカーなどが連携し、入居予定のシニア層の介護予防や生涯学習を支援する事業が進行中だ。関西大学を舞台に「カレッジリンク型シニア住宅」と呼ばれる国内初のプロジェクト。その狙いや可能性、今後の課題などについて、旗振り役の一人、同大学の奥純文学部長に報告してもらった。
(中略)
カレッジリンク型シニア住宅のプロジェクトは国内では初めてだが、米国では20校近くの大学ですでにお手本がある。
たまたま2005年に日本私立大学連盟発行の「大学時報」に社会開発研究センター現理事長の村田裕之氏が、米国での取り組み事例を紹介していた。その記事をきっかけに文学部内で検討が始まった。折しも「自由な学びの場」づくりに向けた学内の組織改革の時期とも重なった。
(中略)
カレッジリンクがナレッジリンク(知縁)を生み、教授陣も学生もシニアの方も、いずれもがウインウイン(有益な)の関係に。学びの場の活性化のカギは、そこにあると考えている。
(本文より抜粋)