エイジテックってどんなテック?スマホが使えなくても大丈夫 超高齢社会で市場が注目

NHKおはよう日本 エイジテック特集での解説 テレビ・ラジオ
NHKおはよう日本 エイジテック特集での解説

12月3日 NHK News おはよう日本

11月8日NHKおはよう日本で解説した「エイジテック」の特集番組がNHKのサイトに掲載されました。 放送された内容が全てテキスト化され、わかりやすくなっています。見逃した方にとっても内容をよく理解できるものになっています。私へのインタビューのうち、オンエアされたものは次の部分です。

「ハイレベルだけど “技術っぽくない”」が理想

いま、ベンチャー企業を中心に参入が相次ぐエイジテック分野。専門家は実は高齢化が進む日本はエイジテックの先進国だと指摘しています。以下は東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター 村田裕之特任教授 のコメント。

「以前から高齢者を対象とした製品やサービスは存在しましたが、それを近年になってエイジテックと呼ぶようになったのは、世界全体の高齢者の割合が増えたため、市場ニーズとして現実味を帯び始めたということです。」

「かつては“技術がすごい”ことを売りにするものが多かったのですが、本当にすぐれたエイジテックというのは、高齢者の立場をよく理解して気持ちに寄り添う。そこにものすごくハイレベルな技術を使っているけれど、“技術っぽくない”。そういうものがこれから求められるエイジテックだと思います。 日本は超高齢社会なので高齢者が何を必要としているか分析がしやすく、エイジテックの先進国といえるでしょう」

エイジテックという言葉の本当の意味は?

番組中に『エイジテックは年齢などを意味する「エイジ」と「テクノロジー」をかけた言葉』とありますが、実はこの場合の「エイジ」は「年齢」ではなく「年をとる・齢を重ねる」と言う意味です。

ちなみに、「エイジング(aging)」とは「齢を重ね続ける」という意味になります。 エイジテック(Age Tech)と言う言葉は、アメリカで作られた造語で「高齢者向け技術」の意味になっています。

しかし、本来の意味からすれば、高齢者のみならず「齢を重ね続けることで生じる心身の変化に適応するための技術」というのが正確な表現です。

この記事を書いた人
村田 裕之

村田アソシエイツ株式会社代表取締役、東北大学加齢医学研究所スマート・エイジングセンター特任教授

日本の中高年向け事業開発プロデューサー、起業家、社会学者。専門は中高年を対象とした事業開発と消費行動分析、日本と諸外国の高齢社会研究、スマート・エイジング論など。

1999年に日本で初めて「アクティブシニア市場」の重要性を指摘し、情報武装した高齢者「スマートシニア」の出現を予言した。2004年に「シニアビジネス」という言葉を初めて公に提唱し、女性専用フィットネス「カーブス」の日本への紹介、NTTドコモ「らくらくホン」の商品開発支援、関西大学とのカレッジリンク型シニア住宅の創成など、950以上の企業の事業開発に携わっている。日本におけるシニアビジネス分野の第一人者として知られている。

2006年に東北大学からの依頼でスマート・エイジングのコンセプトを提唱し、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センターの設立に参画。スマート・エイジング・カレッジを11年間主宰し、市民の健康リテラシーの向上とのべ406社との産学連携を推進してきた。

シンガポールに拠点を置く Asia Pacific Eldercare Innovation Awardsにより2018年5月に「Global Ageing Influencers」に、2024年5月に「Super Ageing Japan Outstanding Entrepreneur(スーパー・エイジング・ジャパン卓越起業家)」に選ばれた。

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