2012年5月10日7:15頃~7:30頃 NHK総合テレビ
再び注目を浴びる近居と孫ビジネス
明日5月10日の7:15頃からNHKおはよう日本に「孫ビジネス」の解説で出演することになりました。(インタビュー出演)
今年は団塊世代の最年長者が65歳になり、退職者が急増すると予測されており、新たなビジネスチャンスととらえている企業が増えています。
そのような動きの一つとして、団塊世代(祖父母)とその孫との関係性から生まれる消費に着目した「孫ビジネス」が再び注目されています。
従来の「孫ビジネス」といえば、孫の誕生を機会としたベビーベッドやベビーカーなどの育児用品から始まり、幼稚園や小学校入学を機会としたランドセル、勉強机などの学習道具、七五三などのお祝い品などが典型でした。
しかし、最近の「孫ビジネス」では、たとえば、三世代同居を考慮した住宅や三世代が一緒に楽しめる旅行商品、遊園地など従来型の商品に留まらない広がりを見せています。
今回の番組では、なぜ今、こうした新たな「孫ビジネス」が盛んになっているのか、その社会的背景についてコメントしました。特に近年増加が続いている「近居(きんきょ)」による消費行動の変化についてお話ししました。
近居とその経済性について本格的に論じられたのは、2004年に上梓した拙著「シニアビジネス 多様性市場で成功する10の鉄則」(ダイヤモンド社)が最初と思われます。
拙著では、近居している核家族を「ゆるやかな大家族」と呼んでいます。「ゆるやかな大家族」では、同居せずに互いに一定の距離を置いていることで、むしろコミュニケーション密度が高くなる傾向があります。これが新たな需要を生み出す背景となっています。
5月10日7:15頃からNHK全国放送ですので、よろしければご覧ください。会社勤めのある方は、録画でご覧いただければ幸いです。
ゆるやかな大家族 - 「個」と「集団」との境界があいまいになる
https://bb.hiroyukimurata.jp/seniorshift/