『シルバー産業新聞』
      半歩先の団塊シニアビジネス

 

少人数私募債で高齢者施設をつくる街角ビジネス

 
 

2010年10月10日号 第44回

村田裕之
 

サンフォーレは、「いつくしみの思草」などユニークな取り組みを数多く手がけているが、特に私の興味を引いたのは「少人数私募債」による資金調達である。

少人数私募債とは、社債の一種で、五〇人未満の購入者を対象に発行でき、総額一億円未満なら行政への届け出が不要。担保も不要で金利や償還期間も自由に設定できるため、中小企業の資金調達手段として注目されている。

最初に発行したのは、一口百万円、三年償却の私募債。利率は年三・五%と低金利の日本では、個人向け金融商品としてはかなり高め。このせいか、公募初日に六〇〇〇万円もの応募があったため、購入者数を減らさずに一口当たりの金額を減らし、全員に購入してもらった。

購入者は社員八人のほか、地元で活動する福祉関係のNPOやボランティアら計二八人。調達した資金で、「サンフォーレ鎌倉」の増設費用五〇〇〇万円のうち、四〇〇〇万円を賄った。

「資金調達手段として私募債を選んだ理由は、会社や事業に対して社会的な評価を受けるため。金融機関から長期資金を借り入れても金利はさほど変わらない。ならば私募債で地域の人々や関係者との結びつきや参加意識が高まる方がよい」と堀井社長は言う。

(本文より抜粋)

 

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