『シルバー産業新聞』
      半歩先の団塊シニアビジネス

 

経営者の「マス・マーケット志向」が最大の壁

 
 

2009年9月10日号 第31回

村田裕之
 

大企業が団塊・シニアビジネスに取り組む際の最大の壁は、経営者にマス・マーケット志向の強い人が多いことである。

このため、体力勝負志向で取り組み方が荒っぽくなる傾向がある。たとえば、すぐにマス広告(テレビコマーシャル、新聞一面広告など)を打ちたくなり、やたらと広告宣伝費をかけたがる。

ところが、何度もお話ししたように、団塊・シニア市場は、マス・マーケットではなく、「多様なミクロ市場の集合体」である。このため、マス広告で実際に訴求できるのは、ターゲット顧客の一部であり、ひと昔前に比べて期待するほどの成果が上がらない。だから、このやり方はコストパフォーマンスが悪く、資金面から長続きしない。  

さらに、こうしたマス・マーケット志向の強い経営者は、「ニッチ市場」を軽んじる傾向がある。「ニッチ市場」、つまり「すきま市場」なんて、小さすぎてコストと手間がかかり、しょせんビジネスにはならない、と思っている場合が多い。

ところが、現実に団塊・シニア市場で業績を伸ばしている企業は、多くの大企業が避けている、そうした「ニッチ市場」から参入して成長している。

 

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