『シルバー産業新聞』
      半歩先の団塊シニアビジネス

 

シニアビジネス?アラカンビジネス? その2

 
 

2009年8月10日号 第30回

村田裕之
 

五〇歳以上の会員四千万人を有する世界最大のNPO・AARP(エイ・エイ・アール・ピー)では、seniorという言葉を極力使わず、fifty plus(五〇歳以上の人)、 over fifty(五〇歳を超えた人)、older adults(年長者)、older American(年長のアメリカ人)、などの言い方をするようにしている。

ところが、当のover fiftyと呼ばれる五〇歳代の多くの人たちが、高齢者団体のイメージの強いAARPを毛嫌いして入会しないケースも増えている。これに対し、AARPは五〇歳代にも魅力的に見えるように、AARP The Magazineなどの月刊誌で年寄臭い雰囲気を出さないように腐心している。

ちなみに、AARPは現在の正式名称だが、以前はAmerican Association of Retired Personsと呼んできた。日本語では全米退職者協会と訳されることが多い。

AARPが現在の名称を正式名称にした最大の理由は、組織名称からRetiredという言葉を取りたかったからである。なぜなら、アメリカではRetiredあるいはRetirementという言葉が「人生からの引退」「社会的存在感の喪失」などのネガティブな意味にとらえられる傾向が強まっているからだ。

 

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