『シルバー産業新聞』
      半歩先の団塊シニアビジネス

 
平均寿命100歳時代のビジネス(1)
 
 

2009年2月10日号 第24回

村田裕之
 

日本は現在、高齢化率(全人口に対する65歳以上の割合)で世界一の超高齢国になっている。その日本人の平均寿命は82年前に比べて女性42.3年、男性36.5年も延びている。

「世界の豊かな国々の平均寿命は科学の進歩により2010年から2030年の間に20年延びる」スタンフォード大学の生物学・人口学者トゥルジャプルカ教授が06年2月のアメリカ科学振興協会の年次総会で発表した内容が大きな話題となった。この研究成果によれば、2030年までに日本人の平均寿命は男女とも100歳を超えることになる。

(中略)

こうした遺伝子工学の発展に並行して、近年注目を集めているのは「トランス・ヒューマニズム」と呼ばれる考え方だ。これは「老化現象は病気の一種に過ぎず、その治療や予防は技術革新により可能で、人類は150歳あるいはそれ以上の命をもつことができる」というもの。こうした考え方をもつ人たち「トランス・ヒューマニスト」によると、今後20年間でこの分野の研究開発が本格的になり、実用化に向かうという。筆者は老化が病気であるとする見方には賛同しないが、前掲の研究動向を眺めていると、団塊世代が80歳代になる頃は、平均寿命100歳時代を迎えている可能性はあると思われる。

 

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