『シルバー産業新聞』
      半歩先の団塊シニアビジネス

 
高齢ドライバーの意思決定支援
 
 

2008年12月10日号 第22回

村田裕之
 

65歳以上による交通死亡事故は、06年に1,033件(前年比14件増加)起きている。特に70歳以上で758件(同68件増)と急増し、信号を無視したり一時停止を怠ったりする場合が目立つ。事故を起こした人の中に認知症の症状を示している人が増えているのが最近の特徴だ。

(中略)

自動車大国アメリカでは、家族にとっての適切な判断のためのガイドラインの整備という形で、保険会社がリスク低減の取り組みを行っている。ハートフォード・ファイナンシャル・サービス・グループでは、コーポレート・ジェロントロジー(加齢学)という部署が中心となり、マサチューセッツ工科大学などとの共同で「アルツハイマー病・認知症とクルマの運転に関するガイド」を作成している。

(中略)

また、特筆すべきなのは「運転に関する家族との同意書」が含まれていることだ。内容は、もし、本人がクルマを運転するのが妥当でない時期が来たら、自分はクルマの運転をやめる、家族は本人の運転を禁止するための必要な措置をとってもらうことに同意するもの。契約社会・米国らしい仕組みに思えるが、実はこの同意書には法的な拘束力はない。これにサインすることをきっかけとして家族間の対話が深まることが大切なのだという。

 

お問い合わせはこちら

 
 
 
Copyright© Hiroyuki Murata  All Rights Reserved