『先見経済』  
    次代の成熟社会を支える スマート・エイジング・カンパニーの挑戦
             

 

第6回 YURI DESIGN 地表素材を使う住宅

 
 

2010年7月1日号 先見経済

 
 

草屋根による省エネルギー  

YURI DESIGNによる住宅のもう一つの売りは「草屋根」の使用である。草屋根とは、住宅の屋根に土を置き、芝で表土を覆う形態をいう。これは植物である芝による蒸散効果を活かした外断熱である。  

草屋根の断熱効果は科学的にも明らかで、阪神大震災後に急激に増えたアスファルトシングル葦の屋根に比べ、夏場の屋根からの熱の侵入割合が22分の1というシミュレーション結果も出ている。 最高温度が34度から36度を超えるような夏場の酷暑期でも冷房を使わずに済むという。

現在、政府による地球温暖化対策の一つとして住宅への太陽光発電導入の割引制度がある。だが、発電装置であるソーラーパネルを屋根に取り付けるだけでは、住宅への熱の侵入を防ぐことはできない。さらに、太陽光発電で電気代を安くできるとうたっていても、エアコン利用による電気消費量が減るわけではない。また、エアコンは、実は室外機が大量の熱発生機となっており、室内を快適にするのと引き換えに、周辺環境を温暖化させているのが実態だ。加えて、ソーラーパネル製造段階でどれだけの石油エネルギーが消費されているのかはまったく情報開示されない。

これに対して草屋根は新たに熱を発生させることなく、室内を快適にすることができる。また、夏涼しいだけでなく、冬は暖かい。草屋根は家を建てる個人が自分の身の丈で取り組むことのできる「草の根型」の温暖化防止対策ともいえる。



 

お問い合わせはこちら

 
 
 
Copyright© Hiroyuki Murata  All Rights Reserved