『先見経済』  
    親と自分の老い支度-超高齢社会のパーソナル・リスクマネジメント
             

 

第1回 来たる超高齢社会「老い支度」を整えよ

 
 

2011年2月15日号 先見経済

 
 

人生の成熟期の対処法を教えてくれる学校はない

子供から成人への成長期には、小学校から大学まで必要な基礎知識や学力を身につけるための教育の場が整備されています。

ところが、成人から中高年への成熟期には、自分の生活防衛のための知識や、よりよい後半生を過ごすための対処法、つまり「老い支度」を身につけるための教育の場は、残念ながらほとんどありません。したがって、こうした知識や対処法は独力で学ぶ以外に方法がありません。

一方、こうしたことを学ぼうと思って書店に行くと、「相続」「介護」「老人ホーム」「成年後見制度」といった個別テーマによる専門書は数多く存在します。ところが、「高齢の親とその家族が遭遇しうる諸問題」といった視点で、これらの個別テーマの勘所を横串にした書物は、なかなか見つかりません。

現役世代が生活防衛のために、よりよい人生を送るために、どんなアクションが必要なのか、その理由は何かを包括的に整理した書物が意外に少ないことに私は気がつきました。もしかしたら、先に挙げた私の知人が知りたいと思っていることは、彼以外の多くの現役世代の人も知りたがっているのではないか――そのことに私は気がつきました。

本連載では、毎日忙しいなか、多くの悩みを抱えながら、必死にがんばっている「サンドイッチ世代」の現役ビジネスマンの皆さんに「高齢期の親に関わる諸問題」に起因するトラブルをなるべく未然に防ぎ、仮にトラブルが起きても、それによるダメージを最小限に食い止めるための対処法、つまり「超高齢社会のパーソナル・リスクマネジメント」をお伝えすることを試みます。




 

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