『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ

             

 

それでも企業が市場調査を必要とするのは、すでにある結論を強化するためにほかならない

 
 

2009年12月1日号 先見経済

第36回 シニア向けネットアンケート調査があてにならない理由(後編)
 

インターネットで調査することの限界は三つある。第一に、アナログ情報が欠落すること、第二に、入力インターフェイスが障害になりやすいこと、第三に、母集団にバイアスがかかりやすいことだ。

まず、第一のアナログ情報の欠落について。紙アンケートの場合、意外に情報価値が高いのが自由記入欄などにおける手書きのコメントなのである。手書きコメントのよい点は、字の濃淡や記入の仕方、筆跡といった情報が含まれることだ。これらの情報から書き手がコメントを書いているときの心境や雰囲気が伝わってくるのである。

これに対し、インターネットのアンケート回答には、こうしたアナログ情報は一切含まれない。私は講演やセミナーの講師に招かれたときに、受講者アンケートを見せていただくことがよくある。講師にとってこのようなアンケートでいちばん有用なのは、手書きコメントの部分なのだ。

(本文より抜粋)




 

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