『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ
             

 

人間の健康寿命は食生活や就労スタイルなど環境因子に大きな影響を受ける

 
 

2008年12月1日号 先見経済

第24回 長寿の国・沖縄は超高齢社会の未来像
 

以前、琉球大学長寿科学研究プロジェクトの代表を務める平良一彦教授から、興味深い報告を伺った。その内容は、世界一の長寿村とされる沖縄・大宜味村と秋田の村との環境因子比較調査や100歳以上生きる人の大規模な疫学調査など興味深いものだった。

(中略)

大宜味村の食生活には秋田の村に比べて、@豚肉の摂取量が2.5倍、A大豆(豆腐)の摂取量が1.5倍、B野菜の摂取量が三倍、C食塩摂取量が少ない、という特徴がある。

沖縄料理は豚肉が多いのが特徴だが、調理においては湯こぼしを徹底するため、脂肪分が通常の調理法の3分の1以下となっているとのことだ。

また、65歳以上の就労率は、男性42%、女性32%と秋田の村に比べてかなり高い。

大宜味村では「生きている限り現役」という意識が強く、年齢に見合った就労スタイルが習慣となっている。

(中略)

このように沖縄は長い間、全国屈指の長寿県として評価されていた。ところが、平良教授によると、近年その評価が崩れつつあるという。特に中高年の肥満率が高くなっているという。

男性は40代から60代の全国平均が29%なのに対して、沖縄は40代が43%、50代が62%、60代が50%。また女性は全国平均が40代で20%、50代で25%、60代で31%なのに対して、沖縄はそれぞれ37%、48%、50%とかなり高い。なぜ、こうした変化が起きたのだろうか。

肥満率が高い原因として、次の5つの理由が指摘されている。

@ 歩行不足
A 食生活の変化
B 飲酒習慣
C 日本一高い失業率
D 日本一低い県民一人当たりの年間所得



 

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