『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ
             

 

強い共感を求めて美術館・博物館をはしごする

 
 

2008年3月1日号 先見経済

第15回 後半生のテーマ探し「自分探し消費」とは
 

前号では、リタイア・モラトリアムにより自由時間が増え、これまで時間の制約によってできなかったことが可能となることで、新たに生まれる「時間解放消費」について述べてきた。一方、リタイア・モラトリアムの人は、いまの職場を去った後に、いったい何をしようか、何が自分に向いているのかの探索に注力するようになる。前号で述べた旅行などは、そういった「自分探し」のヒントや刺激を得る機会となっていく。

しかし、徐々に、そうした間接的なものとは別にもっと積極的に、職場を去った後の生活の「目的」を探したり、その達成のための「手段」を探したりする活動に重点が移る。

(中略)

情報収集型消費が一通り行き渡ると、次は「文化体験型消費」に向かう。

(中略)

絵画や彫刻などの芸術作品は、そうした心境の人に対して思考のためのさまざまな刺激を提供してくれる。芸術作品とはそもそも、芸術家自身がそうした「自分探し」を生涯し続けて自己表現に挑戦した結果の軌跡である。そうした軌跡はリタイア・モラトリアムの人の心に強く共感する。



 

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