『先見経済』  
    団塊・シニア市場のゆくえ
             

 

ライフプラン・シミュレータでは人生の課題、老後の問題は解決しない

 
 

2007年6月1日号 先見経済

第6回 「ライフワーク・ナビゲータ」の必要性
 

そもそも、「ライフ(人生)」に「ファースト(第一)」も「セカンド(第二)」もない。なぜなら、人生は一回きりであり、その人<固有の唯一>のものだからだ。「セカンドライフ」という他人につくられた言葉に踊らされることなく、一回きりの人生はあくまで自分でつくりたいものである。

(中略)

多くの退職した方々と接していると、老後の備えとして生活資金はもちろん重要だが、むしろ「老後にどんな生活をしたいのか」という考えを明確にすることのほうが重要だと思われる。

「老後にどんな生活をしたいのか」とは言い換えると、「老後にどういう生き方をしたいのか」だ。ところが、この疑問は、実は「老後」になってから思いついたのでは遅過ぎる。これは本来、「老後以前」に熟考しておくべきことであり、もっといえば、物心ついたころから考え続けるべき課題といえる。

(中略)

これからは、定年退職後の「ライフプラン」ではなく、定年退職の有無にかかわらず、自分が一生を賭けて追求する「ライフワーク」が必要になる。自分のライフワークさえ明確であるならば、勤務先や職場の都合に自分の生き方の選択を左右されることはなくなる。

したがって、これから求められるのは、老後の生活資金の工面策を説明するだけの「ファイナンシャル・プランナー」ではない。顧客の後半生におけるライフワーク探しを心底支えてくれる「ライフワーク・ナビゲータ」こそが求められるようになる。



 

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