『不動産経済』
      一歩先行くシニアビジネスのヒント

 

顧客の琴線に触れる商品イメージを告知せよ

 
 

2010年12月8日号 第6回

村田裕之
 

「健康」という言葉に 顧客が飛びつくとは限らない

「経済不安」と同程度に年配者の抱える不安の大きなものに「健康不安」がある。このためか、年配者は健康意識が高いから、商品名に「健康」という言葉を入れるとうまくいくと思う人が商品提供側に多いようだ。

ところが、「健康」という言葉のもつイメージは、商品・サービスの性質によってプラスにもマイナスにも働くことに注意が必要である。

たとえば、花王の「健康エコナ」は、ズバリ「健康」という言葉を商品名に入れて当初は大成功した例である(後に発がん性物質が含まれることが明らかになり、撤退した)。コンビニの弁当や惣菜などでも「年配者向け弁当」と謳うより、「ヘルシー弁当」と謳ったほうが年配者への売れ行きもよいようだ。

一方、あるメーカーが開設した年配者向けのフィットネス施設では、施設名に「健康」という文字を入れたところ、集客に大苦戦した。「健康」という文字が名称に入ったことが、逆に高齢者向けの辛気臭い施設とイメージされ、敬遠されたのだ。その施設は施設名から「健康」という言葉を取り去ってしばらく運営していたが、客が集まらず、結局撤退してしまった。

(本文より抜粋)

 

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