『月刊ビジネスデータ』
        村田裕之の団塊マーケットレビュー


 
「一人でも楽しめる」という価値
 
  2007年3月号 第5回
村田裕之

サラリーマン時代はつねに上司、同僚、部下、取引先が周辺にいて、昼は一緒にランチを食べ、夜は居酒屋で一杯やり、休日は接待ゴルフに出かけていた。ところが退職すると、毎日一緒だったのが嘘のように、職場の人たちと会う機会がなくなる。この変化に対して退職後しばらくの間、気持ちがついていかない。

(中略)

こうした現実を踏まえると、今後確実なのは、職場や家庭や地域といった“群れ”から離れて「一人で時間を過ごす人」の割合が増えることだ。この点に着目すると、新しいビジネスのアイデアが生まれやすい。

(中略)

心理学者のマズローが提唱した「欲求段階説」によれば、「生理的欲求」、「安全の欲求」の次に、「親和の欲求」段階がくる。簡単にいうと、人は衣食住が足り、命の安全が保証されると、次は何らかの集団に帰属したくなるのだ。「クラブ・ララ」は、群れから離れた人を再び群れに誘導する「群れづくり支援型」のサービスといえよう。

(中略)

「一人でも楽しめる」という価値。これが、これからの商品開発のカギだ。

(本文より抜粋)

 

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