村田裕之関連  
団塊・シニアビジネス 7つの発想転換 
多様性市場の壁を突き破れ! 
村田裕之
ダイヤモンド社 1680円(税込)
   
■著者からのメッセージ

二一世紀の日本は、何をもって、世界から尊敬される存在になれるのでしょうか。 世界が注目する世界最速の高齢国家・日本。その日本が、世界に先駆けて高齢社会に相応しい商品・サービス・制度を次々と生み出していく。それらが素晴らしいものであることで、同じように高齢化の諸問題に直面する多くの国から一目置かれるようになる。ITビジネスの分野では無理でも、シニアビジネスの分野では、そういう存在になれる可能性が十分にあるのです。

しかし、私たちがシニアビジネスへの取り組みで目指すべきことは、単に商品やサービスが素晴らしいことだけで、世界から一目置かれることにとどまってはいけません。 一九八〇年代後半からバブル絶頂期の九〇年頃、日本の経済力は史上最高に達し、世界中から注目されました。 ところが、そのとき注目されたのは、湯水のように輸出した「メイド・イン・ジャパン」の製品であり、それを生み出した日本人では残念ながらありませんでした。

このことを考えるとき、私は、かつて内村鑑三が語った次の言葉を思い出します。 「金を儲けることは、己のために儲けるのではない、 神の正しい道によって、天地宇宙の正当なる法則にしたがって、 富を国家のために使うのであるという実業の精神が われわれのなかに起こらんことを私は願う」

最近流行の「企業の社会的責任」という言葉を使うまでもなく、いまから一〇〇年以上前に内村が語ったこの言葉に、「実業の精神」、つまり「ビジネスの精神」の意味が込められていると思います。 「シニアビジネス」とは、金持ち、時間持ちの年配層をターゲットに儲ける事業をやるという意味であっては決していけないのです。 いつか、日本のシニアビジネスが世界の注目を浴びる日が来るとき、 単にその商品・サービスの素晴らしさだけが、 注目されるのであってはならない。 それらを生み出し、経営する日本人の「精神」こそが、 真に注目され、尊敬されるべきなのです。 それが、内村鑑三が言わんとした言葉の意味です。 そのための「礎」を残すことが、 いまを生きる私たち大人の責任であり、 後世への最大遺物になるのです。

■書評

シニアビジネスの第一人者。本書の著者、村田さんはそんな方である。
前作「シニアビジネス」では「団塊世代というマス・マーケットは存在しない」という
ちょっと衝撃的なプロローグから、シニアビジネスの新しい視点を紹介 してくださった。
そして、団塊の世代がリタイアしはじめる2007年に近づいてきた今、また、あらたな視点と考察に基づいて、ビジネス現場で直面する7つの壁について語り起こされた本である。

シニアビジネスで、どうやって儲けるか・・・などといった低レベルの内容では決してない。高齢化社会の先端を走る日本が、いかに生きるべきか、
いかに企業やビジネス世界はあるべきか・・・といった深い思想がある。
最後の「シニアビジネスで世界のリーダーになれる日本」のところでは、
村田さんの思想に触れて思わず涙ぐんでしまった。
私達が、シニアビジネスという分野で何を行い、何を残すべきか。
内村鑑三の言葉を引用し、「私達は、未来にむかって礎となる覚悟をもち、こ
れからの団塊・シニアビジネスに立ち向かうべき」・・というところに、
とても深い共感を覚えた。                  

− Webook of the Day 「今日の一冊」

高度成長時代は均質のマス・マーケット理論が通用したが、社会の成熟化で団塊・シニア世代の消費行動が多様化した今は発想の転換が必要。本書で描かれるシニア像は、ネットを上手に使い商品への情報感度が高い21世紀型の高齢者像で、筆者は「スマートシニア」と呼ぶ。ビジネス書の体裁をとってはいるが、一般向けの読み物としても面白く、当の団塊・シニア世代にも参考になるだろう。

− 日本経済新聞

村田氏によれば、まず第一に、「急激な労働力不足」という2007年問題は起きないという。ボリュームのある塊が一斉離職で消費市場に参入というイメージは「高度成長期の成功体験に惑わされたもの」であるときっぱり言う。通説、先入観、思い込みをどれだけ排除し、実際の顧客自身の声に丁寧に耳を傾けられるか。いずれもごく当たり前の話だ。団塊だからといってお手軽な攻略法はないということだろう。

− 日経MJ

著者は、団塊市場は「均質のマス・マーケット」と捉えるべきではなく、細かなニーズがある「多様なミクロ市場の集合体」ととらえる必要があるとの持論を展開する。終章においては、今後、国内でも、賢く、知的で格好よく老後を生きる「スマートシニア」層への企業の対応のあり方も指摘している。団塊、シニア向け事業に行き詰まり感のある企業の担当者にとって、必見の書といえそうだ。

− フジサンケイビジネスアイ

多くの企業で”常道”とされているマーケティングの手法や売り方そのものが間違っていると指摘し、シニア市場に斬り込むヒントを挙げていく。まずは市場調査の定番になりつつある「ネットアンケート」という手法について、シニアに関しては役に立たないと注意を促す。それよりも現場の販売員が記した「顧客ノート」や、顧客が綴った「ご意見はがき」などのアナログ情報を重視せよと言う。また、練りに練った広告コピーよりも「商品惚れ込んだ顧客自身が『語り部』になると売れる」と言う。心の満足度を得たい顧客が「他人に自慢したくなるようなコミュニティ文化」を醸成できるような販売戦力が勝ちを呼び込むと説く。

− 日経ビジネス

同書にはこうした「発想転換」のヒントが豊富な事例と共に数多く述べられており、団塊・シニア市場のみならず、広くビジネス一般に役立つ内容となっている。だが、本書の真骨頂は、単にビジネスのヒントを述べるにとどまらず、いかなる姿勢でビジネスに取り組むべきかの心得にまで踏み込んでいる点にある。「いつか、日本のシニアビジネスが世界の注目を浴びる日が来るとき、単にその商品・サービスの素晴らしさだけが注目されるのであってはならない。それらを生み出し、経営する日本人の「精神」こそが、真に注目され、尊敬されるべき」という言葉で終わる本書は、巷にあふれる団塊世代をターゲットにした安易なマーケティング書とは一線を画している。現場のマネジャー必読の一冊だ。

− 保険毎日新聞

「団塊世代」 をその名のとおり「かたまり」と読むと市場を見誤る、というのが著者の主張だ。つまり、高度成長期の団塊市場と、経済の成熟期における「多様なミクロ市場の集合体」とは「市場の性質」が根本的に違うというわけだ。著者はまず、「2007年問題」の誤解から説き、団塊・シニアビジネスの現場が直面する壁の一つひとつを取り払うことで真の「シニアビジネス」の隆盛を願う。高齢社会の諸問題の解決は社会保障ではなく「ビジネス」で行うべきと考えるからだ。

− 経済界

本書には、「シニアビジネス」で日本が世界から尊敬される存在にという強い思いがある。 日本の消費を支えてきた団塊世代が2007年より順次定年退職を迎える。企業は、この世代の高齢化に備え、様々な事業アプローチを行ったが、戦略通り展開できず悩んでいる。 その現状を、一、市場調査。二、顧客開拓。三、商品営業。四、商品開発。五、顧客維持。六、収益向上。七、新規事業という七つの「壁」がクリアできていないと分析、定義した。 そして、これらの七つの「壁」には、市場の多様性が強まっている問題とそうした市場に柔軟に対応できていない組織の問題が存在していると主張している。それが日本企業の滞りと捉えた。 これらの「壁」をクリアして、現代の高齢社会に相応しい商品やサービス、制度を生み出すための、「シニアビジネス」モデルの指南書としたい。

− 電通報

本書では冒頭から、世間一般に流布する「2007年問題」の<間違い>が指摘されている。曰く「団塊世代は、2007年に60歳になっても一斉に退職しない」根拠は3つ挙げられており、その一つひとつに頷かざるを得ない。このことをはじめとして、本書を読めば、団塊世代に対するビジネスを考える上で、いかにわれわれが固定観念にとらわれ、<間違った>考え方をしているかがよくわかる。そういった点で、シニアビジネス参入を考える経営者だけでなく、日々の仕事で頭の固くなりがちなすべての人にお勧めの一冊と言えよう。

− 先見経済

団塊世代の大量定年退職「2007年問題」や高齢社会の本格化を背景に、シニア向け市場に新たなビジネスチャンスを求める企業が増えている。しかし、市場への参入は著しいものの、なかなか実績のあがらない企業が多いのも事実だ。 本書はそんな現状を分析して、多くの企業が直面している「壁]の正体を明らかにし、それを打破するべく様々な切り口からの発想転換を訴える。帯に「団塊世代=ビートルズ世代とは限らない!」とあるように、一括りにされがちな団塊世代の多様性を指摘、また、高度経済成長期と現在とでは市場の性質が大きく異なることなどから、組織は旧来のビジネス手法からの脱却が必要と主張する。さらに、実例を多く用いて具体的なビジネスヒントを提示していくなかで、読者を発想転換へと導く。 最後に示される「スマートシニア」と呼ばれる新たな高齢者像も非常に興味深い。来たる超高齢社会において、重要なキーワードとなるのではないだろうか。

− 都市問題

「団塊世代はビートルズ世代」「シニアは金持ち、時間持ち」…。 あなたはこのように決めつけていないだろうか? 団塊・シニア世代は、1つの塊として語られることが多い。 だが、それを「均質のマス・マーケット」と捉えるのは誤りだ。本書は、今後ますます多様化するその市場で、ブレークスルーを起こすためのヒントを多数提示する。

− TOP POINT

シニアビジネスに多くの企業が参入する昨今だが、ほとんどが苦戦している。「先見経済」誌上でもおなじみの村田氏が、その理由と<7つの壁>を突き破るヒントを提示する。

− 先見経済

「団塊市場」と見るか、「多様なミクロ市場」と見るか。時代の流れ、市場の変化。折れ線グラフからではなく、対人として団塊を知る。「団塊」を紐解いて現れたのは「多様性」であった。記憶にあるだろうか「シニアビジネス『多様性市場』で成功する10の鉄則」シニア・団塊市場の盲点をついた村田裕之氏が、7つの発想転換で企業の進化を促す。 市場はつかんだ。企業はどう活かすか。一(いち)マネージャーとしての悪戦苦闘の日々から生まれた視点、分析は、同業者だけではなく幅広く活用できるだろう。「8人目のエクスぺリエンツ」がおくる事業者へのエールである。ねッ? 堺屋太一さん。 


− 高齢社会ジャーナル

「団塊の世代=ビートルズ世代とは限らない」 と、本紙連載「社会変化が生み出す新事業」の村田アソシエイツ代表の村田裕之さんは、新刊の帯に書いた。日本だけでなく海外の成功事例を交え、見事に核心をつくその分析は、日本を代表するシニア市場アナリストとも言える著者ならではのものがある。

− シルバー産業新聞

リタイア団塊・シニア市場をターゲットに商品・サービス開発に取り組む企業が急増している。しかし、一部を除けばうまくいっていないのが実情だ。本書では、現場が直面する”7つの壁”を突き破る発想転換のヒントを提示している。シニアビジネス分野で数々の新規事業企画・立上を経験してきた著者が贈る、現場マネジャー必見の一冊。

− チェーンストアエイジ

団塊世代はビートルズ世代」「シニアは金持ち、時間もち」・・・あなたはこのように決め付けていないだろうか?団塊・シニア世代は、1つの塊として語られることが多い。だが、社会が成熟した現代において、それを「均質のマス・マーケット」と捉えるのは誤りだ。本書は、今後ますます多様化するその市場で、ブレークスルーを起こすためのヒントを多数提示する。

 トップポイント

本書は団塊・シニア市場を 対象としているものの、ライフスタイルや消費の多様化は、団塊・シニア世代に限ったことではない。現代の消費者は賢く、価値観の多様化がますます進んでいる。シニアマーケットの「壁」を乗り越えるヒントの集成は、実はすべてのマーケットに通じるのではないだろうか。読者自らがターゲットとしているマーケットに置き換えることで、ビジネスモデルの発想転換を可能とし、新たな視点を得ることができる。団塊・シニア市場に携わる事業者や担当者だけでなく、さまざまなシーンでの活用ができそうだ。

 レジャー産業資料

団塊の世代が定年を迎える「2007年」まで1年をきった。アクティブシニアビジネス分野の第一人者として活躍を続ける著者が、シニアビジネスの現場に携わる人々にエールを送ろう、著したのが本書だ。本書にあるように、ジェネレーション・ビジネスという視点もひとつの”思い込み”。マーケティングに携わるすべての方に一読をお勧めする。

 アイエムプレス

団塊世代の大量定年退職を想定して、リタイア団塊・シニア市場をターゲットにした商品・サービスの開発に取り組む企業が急増している。しかし、一部を除くと、多くの企業で試行錯誤が続いているのが現状だ。こうした現場の壁を乗り越えるために必要な7つの発想転換を本書では提示している。市場の性質が変わったことに気づくこと。まずはそこからビジネスが生まれる。

 宣伝会議

私は、賢く知的で格好よく老後を生きるスマートシニアが日本でも増えると予想しています。団塊世代にはスマートシニアとして、豊かな生き方をしている世代になってほしい。前の世代の姿を、次の世代はしっかり見ています。先に行く世代が凛として生きる姿を見せることは、次の世代に希望を与え、日本の未来を明るくするのです。(村田談)

 リクルート Works

リタイアした団塊世代を対象としたビジネスの多くは「相変わらず苦戦している」と、事例を挙げてわかりやすく指摘。連結連鎖型・相乗効果型のビジネスモデルによって多様性市場の壁を乗り越えることを強調している。

 繊研新聞

日々悪戦苦闘している現場のケアマネジャー、企業にエールを送る指南書になっており、大きな話題を集めている。市場の性質が変わったにもかかわらず、ビジネスのやり方が変わっていないことへの気づきや、従来とは違う新しいビジネスを取り入れるさまざまなヒント、アイデアを多角的に紹介している最後に、シニアビジネスは「金持ち、時間もちの年齢層をターゲットに、もうける事業という意味であっては決していけない」と警鐘を鳴らしている。

 介護新聞

団塊・シニアを対象とした新ビジネスが急増してきている。それらシニアビジネスに成功事例も生まれてはいるが、現状は苦戦事例が多いという。現場のマネジャー・担当者は一生懸命に取り組んでいるものの、現実には多くの「壁」にぶち当たり苦戦に陥っているのだ。その「壁」をいかに突き破るか。それを鋭く指摘したのが本書である。

 商工ジャーナル


今回紹介する、村田裕之著「団塊・シニアビジネス『7つの発想転換』」副題「多様性市場の壁を突き破れ!」ダイアモンド社発刊は、これから定年を迎える団塊世代の市場に関心のあるビジネスマンにとっては必読の書とも言うべきものでしょう。本書のテーマはビジネスなので当然堅い話なのですが、それが意外にも面白いのです。さらに一シニア消費者の視点から見てなるほど、その通り、納得と共感を覚える指摘が続きます。

 オールアバウト「定年後の楽しみ」

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目次 

プロローグ 現場のマネジャーへのエール

序章 団塊・シニアビジネスの現場で直面する「7つの壁」

第1章 市場調査はあてにするな ― 「デジタル分析」から「アナログ直感」へ 

第2章 商品を売ろうとするな ― 「商品」から「商品体験」へ

第3章 商品に惚れた消費者に語ってもらえ ― 「消費者」から「語り部」へ

第4章 売れる商品は顧客につくってもらえ ― 「使い手」から「担い手」へ

第5章 「囲い込む」という発想を捨てよ ― 「囲い込み」から「駆込み寺」へ

第6章 ビジネスモデルの視野を広げよ ― 「単独孤立型」から「連結連鎖型」へ 

第7章 新規事業の目的を変えよ ― 「売上げ拡大」から「適応力拡大」へ 

終 章 スマートシニアの時代

エピローグ シニアビジネスで世界のリーダーになれる日本

 

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